2008年4月20日日曜日

北緯78度の街Longyearbyenから愛を込めて。

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2006年4月25日から29日まで、
私はノルウェー領スヴァールバル諸島スピッツベルゲン島の、
ロングイェールビーン付近を旅行しました。
北緯78度。世界最北の町です。
大変意義深い、そして色々な意味で大変な旅行でした。
拙い文章と写真ですが、Longyearbyenのホテルの一室から更新した記事のリライトです。
一読していただけると幸い。

記事中の価格その他は当時のものです。
ご理解のほどを。




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デンマーク~スウェーデン~ノルウェーと電車とバスで移動、
北極圏最大の街トロムソから飛行機で1時間30分。
スヴァールバル諸島のLongyearbyenの空港に着いたのが2006年4月25日。

Longyearbyenの日本語表記ってどんなのが適切なのかな。
ヤンマイエンとかロングイヤービエンとかロングイェールビーンとか。
一応Wikipediaではロングイェールビーンって表記ですね。
じゃ、まあアレです。

北緯78度。南極の昭和基地より高緯度。
ある意味、地球最北の街です。
(もう少し北に科学者のみが一時的に住む村とかあります。
でも、グリーンランドやカナダよりずっと北)
人口より北極熊が多い島。
スヴァールバル条約のおかげで日本人がビザ無しで滞在出来、
許可無くても経済活動(日本料理店を開いたり会社を設立したり)をできる、特殊な場所。
東京まで6830km。
大変な所まで来ちゃったなぁ・・・
24時間青空だし・・・



ゲストハウスにチェックイン。
シングルが無いと言われ凹んでいたのですが、
4人部屋に一人きり。シングルと同じだし、安いし。
で、定番。近所の探索。

銀行一つ、ATM一つ、郵便局一つ、
お土産屋複数、レストランは確認できたので三つ。
スポーツショップや衣服関連の店。
食料品や酒が売っているスーパー。
酒とかハムとかを買い込んで、散歩とか。

自力で歩いていける範囲にはスノーモービルとか車とかウヨウヨしているので、
北極熊なんていねぇよ、とのこと。
まあ、そんなもんなんでしょうね。

ゲストハウスの裏手の窓の外に白熊の足跡が通っているんですけど、
誰かの冗談・・・かと思いました・・・



スノーモービルと猟銃(外出時は銃の携帯が推奨!)をレンタルして、
自力で遊びまわるのも可能なようですが、
基本的には何かのアクティビティーに参加するのが定番のようです。
おっかなくて出歩けないもんね、そんなの。
三泊四日で参加したアクティビティーは三つ。


・Coal Mine No. 3
スヴァールバルにはいくつか炭鉱があります。
それこそ昔の手掘りから、コンピューター制御での最新のものまで。
今回は手掘りのもの『三番炭鉱』を見学。
誇りっぽいしメタンガスが発生するため携帯やカメラは持ち込み不可。
防寒具やヘルメットは貸し出されて590NOK
でも、スヴァールバルの歴史や炭鉱の様子など、
見所満載です。お勧め。

Coal Mine No. 3に関しては、別記事で個別にレポートしております。

・Dog sledge
犬橇。イヌゾリ。
四つんばいのメスイヌどもを縄で括って乗っかりました。
屋外で。
もう、犬達が可愛いのなんの。
写真とか撮るとハァハァ言っていました。
風を切って走る犬橇は爽快。

ただ、コンディションは、勤続三年のガイド曰く『最悪』
5月中旬並みというよく解らない暖かさが続き、
海沿いは雪が溶けかけていたのです。
ガイドさん立ち往生。吠える犬達。暴走する橇。
私は橇から投げ出され、シャーベット状になった北極海に投げ出されました。
シャーベット状だと、掴む所無いので、浮き上がらないんですよ。
どうすれば助かるか考えていると沈むし。
久々に死ぬかと思いました。
これも防寒具等貸し出しで890NOK



でも、アクシデント以外はとても快適。
死にそうになったけど、びしょぬれで帰りましたが、私は好きです。
スノーモービル派と犬橇派に分かれそうですが、
まあ、良し悪しらしいです。


Dog sledgeに関しては、別記事で個別にレポートしております。

・Ice caving
川口浩探検隊世代にはたまらない氷窟探索。
実はこれ、目当ての一つでした。素敵やん?
匍匐前進やら何やらで汗だくになりながら、地下20mくらいまで。
いやぁ、幻想的。思ったより寒くない。




ただ、どう頑張ってもコケるのでカメラ等の破損に注意。
防寒具等の装備と最深部でのコーヒーとクッキーが出て690NOK
参加したおばちゃんなんてひーひー言ってました。
結構ハード。
Ice cavingに関しては、別記事で個別にレポートしております。



ここまで読んで気がついたと思うけど、どのアクティビティーも高価です。
スノーモービルで二日とか行ったら結構な値段になります。
バックパッカーがふらふら流れ着いて安宿で自炊してってやっても、
どうも安く楽しめる場所ではなさそうです。
でも、ヨーロピアンにとっては手軽な『秘境』です。
リタイアした中年老年の人々が遊びに来る場所かもしれません。

私が空港に着いた時、ちょうど帰るという日本人三人に遭遇。
彼らは○○○側の○○に行き○○をチャーターして、
北極点まで行ったそうです。
なるほど○○○なら金を出せば原潜にでも乗せてくれそうですものね。
その手があったかぁ・・・
それはいつかまた別の機会にw





あ、そうそう。

北極熊には遭遇しませんでしたが、
もっとレアモノを激写しました。
それはまた別の記事で。





日本語のガイドブックがいまだ存在しない街。 
そもそもノルウェー語が解らない私達にはちょっとアレです。
かなり詳しく色々メモったりしてきたのですが、
全部を記載するのは大変です。
これからアクティビティや写真などを徐々に記事にしていきます。

もしスヴァールバルに行かれる酔狂な方がいたら、
相談くらいには乗るかも、ですw



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