2009年11月27日金曜日

【妄想】 ワインを造ってみました 【CG】

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク

☆ 注意 ☆
この記事は私の妄想の産物であり、写真は全てCGです。

フォトショップすごいね。

この記事は『【妄想】 ドブロクを造ってみました 【CG】 』の続きです。
未読の人は読んでおいてください。

その後、
一応それなりに勉強してみたところ、糖分と水分のあるところ・・・、
例えば砂糖水にパン用のドライイーストを入れて、適度な温度に保っておくと、
美味しいかどうかは別として、数日後にはお酒になっている、と。
そんな自然現象のどこが法律違反なのか、イマイチ理解できませんが。

で、思いのほかドブロクの出来が良かったので、次。
焼酎やウイスキーは蒸留が必要で面倒なので後回し。
今回はワイン作りにチャレンジしてみる妄想です。写真は全てCGです。

参考資料は図書館で借りた。
●本「誰でもできる手づくりワイン―仕込み2時間2か月で飲みごろ
●本「遊び尽くし 国産&手づくりワイン教本

材料。
生協の濃縮還元100%グレープジュース(1リットル)
砂糖(80g)
パン用のドライイースト(6g)
北海道水彩の森ミネラルウォーター(60cc)
容量2リットルのペットボトル

元になるグレープジュースは、添加物や保存料が入っていないものにしましょう。
せっかくのイーストが死んじゃうでしょ、そういうので。
とは言っても、全体的に安上がりで単純な感じです。

ペットボトルを熱湯消毒すると熱で縮んじゃうのですが、
外から冷水をかけながら内側に熱湯を少しずつ何度も出し入れし、気持ち消毒。
普通にグレープジュースと、砂糖を溶かしたミネラルウォーターと、
ドライイーストをペットボトルに注ぎ入れ、かき混ぜ、
発生した二酸化炭素が逃げられるようにアルミホイルで蓋をし、
直射日光が当たらないようにビニール袋で包んで、
家で一番安定して温かい場所であるパソコンの後ろに放置。

6時間毎の変化の写真は、クリックすると大きくなる画像で。
大きく見ることが、どれほど意味があるかは解かりませんが。



何の音沙汰も無かったジュースが突然泡立ち始め、あふれるほどの泡。
毎日ちょっと掻きまわしてみる感じで放置プレイ。

イースト臭も消え、泡もだんだん落ち着いてくる三日目くらい。
パン用のイーストは手軽ですが、アルコール耐性が弱いのが弱点。
自分で出したアルコールで消毒されちゃったのでしょう。



底には澱のようなものが沈殿しています。

で、四日目に不織布で濾してみる。
どうも不織布では濾過するにしても目が荒かったらしく、
小学生がお絵かきした後のバケツの水みたいな色の液体が出来上がった。
うげぇ、マズそう・・・


なにこれビジュアル的に厳しい。ゴックン出来ない!

ところが!飲んでみるとまあ、意外に普通のワイン。
少し酸味のある、ミドルからライトボディーの管理の悪そうなワイン。
たまたま居合わせた犠牲者友人に飲ませてみたところ、
「見た目グロいけど、狛江のイタリアンレストランで飲んだ1600円のワインと同じ味」との感想を頂く。
ワイナリー巡りをするほどワインが好きで、
かつ自己評価の低い私が言うので間違いは無い。
コレ、推定アルコール度数9~11%くらい。
よくある普通に微妙な不味いワイン。

後日、
濾したワインにも澱が溜まっていて、上澄みは色が澄んでいたので、
キモイ色味は濾過が足りなかったのであろう。
なんかちょっと不味い成分も減った。熟成したのかもしれない。
不織布以外の濾過の方法を考え、元になるグレープジュースを厳選すれば、
狛江の1600円よりは良い評価を得れるワインが出来ると思う。
いやぁ、意外に簡単に出来るものだ。

なんて夢を見ました。



ブドウでワインを作る妄想をした時に、ペットボトルに蓋をすると、
二酸化炭素が溜まって膨らんで、いつか破裂します。
なので、蓋をせずにアルミホイルを被せて蓋としますが、
もちろんそこには雑菌は入り込みません。
パスツールの白鳥の首フラスコでの実験、
生命の自然発生説の否定はここでも実証されたのです。
中から噴出す二酸化炭素とアルコールで雑菌のアレは抑えられるようですが、
中に投入したイースト菌自体もアルコールで死んじゃいますw
パン用のドライイーストは厳選された菌で、使い勝手が良いのですが、
アルコール耐性が弱いので、アルコール度数が10%くらいで死んじゃうって話しもあります。

ワインの場合は途中でエサである糖分を加えて、イーストにカツを入れたりしてみてますが、
そもそもアルコール耐性の強いワイン用のワインイーストが、
DIYショップ(ハンズとか)でも売っているようです。
今度買ってみようと思うけど、高いかなぁ。
500円くらいの安いワインでもそこそこのものもあるし、
安い材料を厳選しないと、けっこう高くつくので気をつけましょう。

振ってもいないのに、けっこうな泡が出てるでしょ。って、CGだけど。
C6H12O6 → 2 C2H5OH + 2 CO2とか、化学式なんて私は文系でとっくに忘れていますが、
モルとか解かる人がいたらCO2の排出量を計算してみてください。30Lくらい?
ゴミを出さないようにしてCO2の排出を抑える生活をしつつ、結構な量のCO2が出るかもw



1.5Lのペットボトルで1Lのワインを作ったとき、少し吹き零れました。
2Lのペットボトルで1.5Lのワインを作ったときは、結構吹き零れました。
容器と量はよく考えましょう。
2Lのペットボトルで1Lのワイン位がちょうどいいかもしれません。

ドブロクの方は、イーストは発酵の補助的に入れるだけで、
基本的には米麹とかが発酵するので、結構アルコール度数が高いですが、
お酒としてのレベルもかなり高いものが出来ます。ちょっと感動モノですよ。
でも、すぐ飲んじゃうより、
冷蔵庫の野菜室で数日熟成させた方がおいしい気がします。
でも、保存料とか入っていないので、すぐ飲まなきゃイケない気もします。
ああ。

で、保存したりするときはペットボトルを使うのですが、コレを消毒するのが大変。
熱湯消毒がベストだと思うんだけど、熱で縮んじゃいます。
外から冷水で冷やしつつ、内側に熱湯を注ぐとかしています。
アルコール度数の高いウイスキーとかで消毒しちゃう人もいるみたいです。
いい方法があったら教えてください。

一升瓶とかの方が熱湯消毒しやすいけど、
透明なペットボトルの方が中が観察しやすくていいです。
材料を厳選したり、発酵の過程を見守ったり、器具を創意工夫するのも楽しみの一つです。

なんて妄想をしてみました。
いひひ。

 


 

 

2009年11月26日木曜日

フィヨルドを超えトロムソを目指せ!

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
ということでリライト。
この記事の続き。
約250km、約4時間のバス旅から。



大きな地図で見る


***************************

さて、ナルヴィック(Narvik)へ着いたのが2006年4月22日。14:00くらい。
で、この時点で今後のスケジュールは、
三日後くらいにもう少し北の町トロムソ(Tromsø)のホテルの予約だけ。
ナルヴィックで冒険しても良かったのだけれども、どうもパッとしない街で、
数時間滞在しただけでトロムソへ移動。
トロムソで探検しようと思ったのでした。

都会ではまだ良かったけど、
もはや英語表記を見かける事も少なくなり、ノルウェー語一辺倒。
まあ、ノルウェー語はドイツ語に似ているのである程度推測できるし、
ってことは英語にも似ているのだけれども、
それにしても、不安。
もはやアジア人すらも見かけない。

急いでバス乗り場を探すと、割と良い時間でトロムソ行きのバスが。
飛び乗るように乗り込みました。
北風寒い北極圏。白夜なのですが、まだ昼間、でも薄暗い。
交通の便が悪いのも解かる。
こんな細長い国の北の果て、クネクネ道。
バスは郵便や物流も載せ、昨日の豪華列車が夢のよう。
騒ぐ若者、酔っ払ってうつろな目のサーミ人。
寂しさが募ります。
iPodで空気公団とか聴きながら、ボーっとしていたのですが、
少し走ると、バスは絶景の中。
フィヨルドを越えていきます。



雪があんまり無いなぁと思われるでしょうけど、
この辺はメキシコのあたりから暖かい海流が流れてきているので、意外と暖かい。
私みたいな旅行者だけが、スノボウェアとか分厚い服を着ている感じで。

日本だと、BSアンテナとかは衛星軌道を向いているので、上の方を向いているけど、
このあたりから衛星軌道に向けると、水平より低くなるらしい。
なるほど北だ。


さて、北の街トロムソに着いたのは夜遅く。23時頃。
白夜なので暗くないけど、真夜中。
道行く人からAMI HOTELというB&Bを紹介され、何とか宿泊できました。



北極名物アムンゼンの像。
この旅行中にもう一度別の場所で見る事になります。



こんな北の果ての街で「一ヶ月間、海外でカードを使える金額の上限」があるなんて初めて知って、
ちょっとパニックに陥ったりしましたが、まあまあ楽しかったです。
なんにもない街っていえばなにも無いんですけど。
博物館とか面白かった。あとなんだろ、オタクショップとか。
大学があるらしく、若者が多かった。あとアル中と。

ハンメルフェストまで足を伸ばせば、王立北極熊協会があって、
入会セレモニーとか参加できたかな?



トロムソでの最終日はネット割引で超格安だった高級ホテルRadisson SAS Hotel Tromsø!
ベッドの上にはフカフカのガウン、ミニバーにはワインごろごろ!



まあ、格安だったのにはわけがあって、
窓のすぐ下で工事をしていて昼間は多少五月蝿かったわけですが。
いや、でも、さすがに快適でした。



さて、先ほどこの街を「北の果て」なんて書きましたが、即訂正です。
私のこの旅での目的地は、もっと北でした。

翌日トロムソから飛行機で移動。

それはそれ壮絶、ホッキョクグマに怯え、氷河をわたり、凍った川に落ちる日々。
スヴァールバル旅行編はこちらです。
ご堪能ください。




 


 

2009年11月25日水曜日

【妄想】 ドブロクを造ってみました 【CG】

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
リライトなり。

**********************************

☆ 注意 ☆
この記事は私の妄想の産物であり、写真は全てCGです



明治時代や戦後は、酒造税は日本の主な財源でしたが、
現在、もはや主な財源ではありません。
米作文化が根付いたと同時に発達したと言われるドブロクは、
日本古来の信仰にも根付いたもので、
法律でとやかく規制するものではないという意見も多いです。

先日図書館に行って調べたのですが、ExcelやWordの解説本より、
自家製酒造(ワイン日本酒ドブロク焼酎等)の解説本の方が多く蔵書してありました。
また、DIYショップなどでは手作りビールキットが売られているし、
気の効いた百貨店ではビール酵母やワイン酵母などが売られています。

Web上で言えばWikipediaにもドブロクの製造方法が公開されていますし、
ドブロクやワインの製造方法を公開しているWebサイトも多いです。
他のブログでも密造されている記述がいくつかありました。

上記のような現状から、自宅で密造することは思ったより一般的で、
酒造家を保護する目的と税源の確保を目的とした酒税法の、
自家生産・自家消費を禁止する条項はすでに形骸化していると判断されます。

さて、上記の記述とは関係なく、
今回の記事は私の妄想の産物であり、
写真はフォトショップで作ったCGです!

誤解無きよう、くれぐれもよろしくお願いいたします。

フォトショップすごいね。

さて。今回の妄想記事の参考になったのは、以下の資料です。
●本「わが家でできるこだわり清酒―本格ドブロクも指南」著:永田十蔵
●本「趣味の酒つくり―ドブロクをつくろう実際編」著:笹野好太郎

また、上記の資料の多くは、
山田陽一さんという人の書いた
台所でつくるシャンパン風ドブロク―30分で仕込んで3日で飲める」を参照しているようです。
私は孫引き。でも、その本を探したのですが見つかりませんでした。
それぞれの作成法の長所等を勝手に採用して、できるだけ簡略化し、
私なりにどぶろくの作り方を簡単に判りやすくまとめてみます。
自作酒。敬称略。

事前に注意しておくことは、使用する器具は使用する直前に熱湯をかけるなどして、
雑菌がつかないようにしましょう。また、手もこまめに石鹸等で洗いましょう。
怪我などをして化膿しているときなどは、作業を行わないようにしましょう。
また、日本国内でこういうことをすると、法律違反になっちゃうので、しちゃダメです。


材料一覧。
お米(三合)、米麹(200g)、ヨーグルト(スプーン一杯)、
ドライイースト(6g)、砂糖(小さじ3杯)、
ミネラルウォーター(1.2リットル+100cc)、日本酒(お猪口一杯)。
水、いろいろ適量。

結構手に入りそうでしょ?っていうか、分量なんてだいたいで良いです。



米麹なんかも近所のスーパーで甘酒用として売っています。
そんなに年中甘酒なんて造らないから、絶対アレだよね、アレ。


まず、お米。
ササニシキ・コシヒカリ等のブランド米が良いとは限らないそうです。
割と水分の少ないお米の方がいいらしいので、
10kgで2980円だった怪しいブレンド米を使用してみました。

まずコレを普通の炊飯器で、
3合分のお米を2合分の水とお猪口一杯の日本酒を入れ、炊きます。
炊飯器で米を蒸す代用をするのです。菌を繁殖させやすくし、殺菌も兼ねます。
理科が苦手なのですが、デンプンにもなるのかな。よく解かりません。
ちなみに、お猪口一杯の日本酒を加えることで芯まで炊けます。

その間に米麹を水で戻しておきます。
これは町田で298円で売っていた200gの米麹を、
100gのミネラルウォーターで戻して30分くらい放置。

米麹、初めて買ったのですが、黴の生えた米にしか見えません (^_^;)



さて、よく消毒した容器に、炊きあがった米を入れます。
梅酒なんかを漬ける容器がちょうどいいかもしれません。
熱々の米をいれ、そこにミネラルウォーターを1.2リットル入れます。
これでちょうど40度くらいになるとかならないとか。
水で戻した米麹と、酸味を出すためにヨーグルトを大さじ一杯。
醸造を安定させる為にパン用の ドライイーストを3g入れる予定が入りすぎて6g。
コレも好みですが、砂糖を入れるとアルコール度数が高まりますので、
砂糖を小さじ三杯って書いてあるけど、もっと入れても良いんじゃない?

もう、口が酸っぱくなるまで書きますが、
器具、用具、道具は全部熱湯消毒しておきましょうね。
米を移す時のしゃもじ、砂糖やヨーグルトを入れるときのスプーンやらなにやら。



これまた消毒したお玉などでよくかき混ぜ、軽くラップをかけて、軽く蓋をしておきます。
雑菌は入らない程度に、でも二酸化炭素は逃がすくらいの意味でしょう。
菌には良い温度があるらしいので、家で一番温かそうなPCの上に置いておきました。
でも、常識的な温度であれば、特に温度管理とか考えなくてもよいみたいです。
発酵してると暖かいよ。

理科が苦手なのであれですが、瓶の中では日々化学反応が起きていきます。
米のデンプンが糖に変わり、糖は二酸化炭素とアルコールに変わります。
瓶に耳をつけると、中からかすかにプチプチと音が聞こえます。
菌が生きていて、発酵させている。

愛おしさすら感じます。自然って凄い!

左から、一日ずつ変化しているさまの定点観測写真。

   

米が分解され、澄んだ液体が増えていく様が見て取れます。

夏だと2日間くらいで出来るそうですが、
私はアルコール度数が高い方が好きなので、四日間。
その間、消毒したお玉などで一日一回程度かき混ぜるくらい。
まあ、あんまり放置していても雑菌が増えるリスクが増えるばかりですし、
アルコールを作る菌は自分たちが作り出したアルコールで消毒されてしまう、らしい。
たぶん、がんばってもアルコール度数20%くらいかと。

で、四日目。
消毒した漏斗の上に100yenショップで買った不織布を敷き、
出来上がったものを濾してペットボトルに入れます。
残ったものは酒粕。コレはコレ色々使用できそうです。甘酒や粕漬けなどなど。



二次発酵するので8割くらいまで入れ、半日 ~ 一日間放置。
ペットボトルがパンパンになりますが、二酸化炭素を閉じ込めておきます。
その後、発酵を抑えるため冷蔵庫で冷やします。



ペットボトルに入りきらなかった分を、
アルコール度数が1%以下になるように水で薄めて、
ちょっと飲んでみます。
甘く芳醇な香り米の香り、かすかな酸味。
すっきりした飲み口なのですが、割とアルコール度数は高いようです。
うまーい!すげえ!こんなに簡単にお酒が出来るとは!



で、冷蔵庫で冷やすことで二酸化炭素が溶け込んで、
炭酸風味が増し、飲み口がよくなるようです。
不織布では濾しきれなかった何かが下に沈殿しています。
上澄み液が黄色いのは麹の特性なのか、雑菌が入った?
でも雑菌の割には雑味も無いので、
米や麹の色とかヨーグルトの乳酸菌とかでしょうか。



よく混ぜ混ぜして、飲んでみます。
昨日よりまろやかになった感じで、刺身にも合います。
炭酸が舌にピリピリくる発泡性だし、飲み口もよく、これまた旨いです!
また、香りがいいのね。たまらんのね。
いや、某所醸造してる某杜氏さんが言っていたけど、酒蔵で大量に作る酒より、
少量をきちんと管理して作った酒のほうが旨いに決まっているらしいし、
出荷時の殺菌処理をしていないので、風味も損なわれない。
店で売っているほとんどのお酒よりごにょごにょごにょ......



ちなみに、混ぜ混ぜする前に、少し黄色見のある上澄みだけ飲んでみました。
炭酸風味のある日本酒と言った感じです。ドブロクを細かく濾せば日本酒になるんですよね。
こちらはすっきりとして、飲みやすかったです。んまい!


醸造アルコールも入っていないし、新鮮。
道具さえそろっていれば、わざわざ買うのは米麹とヨーグルトくらい。
お金をかけて日本酒を買うのがバカバカしくなるくらいなので、
酒税法は税収以外の何かを守っているのではないかと考えたくなっちゃうくらいです。


 


 

 

2009年11月24日火曜日

ヨーロッパ最北の駅:ナルヴィックへオーフォート鉄道で移動。

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
さて。この記事も昔のblogからのリライトです。
北アイルランドに住んでいた頃の旅行で、
北欧を巡り、北極に至った時の旅行記の一部です。
この記事の中では2006年って書いてますね。きっと2006年。
ここの記事の続きです。
まあ、地図を見てもらえば解るように、べらぼうな距離を走る電車の話。
乗り鉄にしても鉄分補給し過ぎな話です。
世界最北(?)の貨客鉄道。価格等は当時の値段です。


大きな地図で見る



**********************************

2006年の4月、スウェーデンの首都ストックホルムから、
世界最北の貨客鉄道(らしい)オフォート鉄道で約20時間かけ、
ノルウェー北部のナルヴィックへ行きました。

南極の昭和基地が南緯69度なので、
北緯68度のナルヴィックが大体どんな所かって話しです。
まあ、北大西洋海流のおかげで結構暖かかったのですが。



ストックホルム駅で一部屋三人の寝台のチケット890SEKを買ったのですが、
火災報知機の故障とか不備とかで、
なんと一等寝台へ替えてもらえるラッキーなハプニングもありました。
一人部屋で広々。快適。まあそれでも狭いけど。
でも、逆に三人部屋で、知らない国の人と話したほうが良かったかな。
って言うのも、孤独。窓の外は異国の、しかも信じられないような風景。
かなりセンチメートルになっておりました。



数時間毎に移り変わる車窓の風景。本当に幻想的。
街々を過ぎていくと、湖畔地方を電車は通り過ぎます。
千と千尋の神隠しに出てくるような感じで、湖の上を走っているよう。
無数の白樺(?)林や森林を過ぎ、徐々に山々の間を縫って行き、
フィヨルドの中をかいくぐっていきます。



なにせ貧乏旅行だったのですが、20時間缶詰でお腹は空く。
割高なのは知っていましたが、車内の食堂車へ。
一番安い食べ物、何かの挽肉を炒めたのにチーズを載せて焼いたの?w
と、ビール。



人生初の北極圏突入。
北上し白夜が始まる頃、空は不思議な色に染まっていました。
緑やオレンジに輝く、不思議な色。オーロラでもなさそう。なんだったのでしょうか、アレ。



フィヨルドが氷河の侵食で生じることは知っていましたが、
では、どうしてこんな出島みたいな地形が出来るのかが不思議。



フィヨルド独特の風景。先端恐怖症の人なら見れないくらいの山。
絶景に次ぐ絶景で、対処に困るほど。
曇っていたのが残念だけど、それもまた北極圏の寂しい風情がある。



かなりごついカメラを備えて、
車窓の向こうの山々を撮ろうとしている人が多々いました。
聞いてみると、野生動物が多いらしい。鹿や狼やそんなだと思う。
私も鹿とウサギを見ました。
でも、動物のほかにも、たまに垣間見える人々の生活も興味深かった。
衛星のパラボラアンテナが水平より低い角度を向いていました。



この後、数日はフィヨルドまみれな生活な生活を送るわけでした。
いや、フィヨルドってすごい、切り立った崖、深い谷、川、雪。
なかなか日本じゃ見れない美しさ。



もちろん長い時間をかけて生成されたのだろう。
氷河とか融けてんのね、でも。まあ、寒暖は上がり下がりするようなものだろうけど。
もし本当に地球温暖化なんていったら、こんな風景もいつかなくなっちゃうのかね。
もったいない。



そんな感じで20時間。ナルヴィックの街に着きました。
人口18000人くらいの小さな町です。
セブンイレブンでサンドイッチを食べたとメモがある程度でした。
まあ、ナルヴィックは通過しただけだったのですけどねw

この後、さらにバスで北上してトロムソへ、
飛行機でノルウェー領スヴァールバル諸島スピッツベルゲン島の、
北緯78度ロングイェールビーンへ至ります。

 


 

 

ストックホルムのガムラスタン(旧市街)

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事も昔のblogからのリライトですが、今回は結構書き直しています。
北アイルランドに住んでいた頃の旅行で、
北欧を巡り、北極に至った時の旅行記の一部です。
何年くらいのことだったか。2006年?2005年?たぶんその辺。

*********************************

さて。

北アイルランドから飛行機でロンドン → コペンハーゲンと乗り継ぎ、
コペンハーゲンでしこたまカールスバーグを飲んだあと、
マルメを経由してX2000でストックホルムに着いたのでした。

X2000。やたらかっこいい。内装も良かったよ。
さすがスウェーデンが誇る高速鉄道。運用時の最高時速は210km/h。



X2000で知り合った女性に連れられてツーリングインフォへ。
そこで宿を紹介されて、行ってみたのが下の写真。

って、船じゃん!



アフ・チャップマン号は現在ユースホステルとして使われていて、
若人達が沢山宿泊しています。
私は若人じゃないのでシングルのお部屋で。

船なのに全然揺れず、部屋は快適なのですが、
ユースのシャワーとか苦手 (^_^;)



さて、そのちょうど対岸あたり、ストックホルムの旧市街ガムラスタン
魔女の宅急便の町並みのモデルになったとかならないとかで、
とても素敵な町並み。

ストックホルム滞在中には何度も通ってしまいました。
朝も昼も夜も、また味わいがある。
太陽光の角度、空気の湿度。一日に何度も楽しめます。



昔は日本でも瀬戸内海あたりは海賊が出たらしく、
その辺の町並みや玄関は狭く出来ていて、
暴れにくいとか刀が振り回しにくいってことらしいですが、
それとは関係なく、狭く未整理な石畳の道。

関係ないけど、日本と違って、アルコールに厳しい。
酒売ってるところ、マジで探します。
ビール欲しいだけなのに町中歩き回った。
あと物価は高い。



古い町並みなので、下水道が完備されていないのかもしれません。
この黄色い標識は、もしや「頭上からウン○コが落ちてくるから注意せよ」って意味では?
でも、道にウンコが落ちていた形跡すらなかったのですが。


とはいえ、基本的には観光名所。
お土産屋やレストランなどが沢山あります。
バイキンググッズなんて恐ろしいものも売っていましたが、
私は英語版の日本のコミックを購入したりしていました。


どこかに物凄く狭い通路があるらしいんだけど、
この写真だったのかどうなのか、自信がないけど。
通路の幅を揃えようとか、なんか考えない方がいいよね、世の中。
日本の道は画一的過ぎて詰まらん。みんな別々でいいじゃん。



中世から17・18世紀までの建物のセンスのよさ。
こんなちょっとしたオブジェにもセンスを感じられる。
感慨深かったです。色々なことを考えされられました、北欧。



ちなみに、酔っ払って宿から向かいのガムラスタンを写真に撮ったらこんな感じ。
美しい街でした。

是非また行きたい町の一つです。