2010年10月27日水曜日

みなみ台商店街から流れる神田川の支流と尚ちゃんラーメン。

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さて、久しぶりの暗渠。
暗渠散策編・目次はこちら。
あと写真はクリックすると大きくなりまっせ。


いやね、『中野区の暗渠が主な担当!』なんて、
アイドルを応援するかみたいに書いているけどさ、
ぜんぜん中野の暗渠を散策してないじゃない。
杉並ばっかりじゃない。なんなのよって思ってました。

機会があったら、中野区の暗渠を狙ってみようかなと思い、
洪水ハザードマップやら、高低差地図を眺めていたのです。
で、今回選んだは、ここ↓



中野区から始まり、中野区に終わる、すがすがしい谷間。
これです。こういうの良いですよね。
かなり大地を削ってます。ナイス高低差!

GoogleMap的に、今回の行程はこんな感じ。

あれ、案外短い。
こことかここの記事に比べて、なんと効率の良いこと(テンドン)

ということで、地図を見てる感じ、
ここから始まるんだろ、ここより上流はないだろって場所に行ってみました。
地図で南側にある赤いポイントね。
中野駅から幡ヶ谷経由渋谷行きのバスに乗ってどんぶらこ。
南台三丁目で降りると、ちょうどいい感じ。
みなみ台商店街を東へ数ブロック歩くと、
「みなみの広場」という小さな公園があり、
その脇に、ひっそりと細い暗渠があります。



暗渠者必持の「東京ぶらり暗渠探検」を見ると、
この地点より東や南に10分も歩くと、神田川笹塚支流(和泉川)へ着きます。
そんな距離じゃないところに、別の方向へ向かう川があるので、
その途中に分水界があるのですかね。
(関係ないけど、近いうちに和泉川も攻めたいです。)

地図を見ると高低差が急に深くなるのは、もっと下流。
この辺には何もないかなと思いつつ、一つ南の区画を探索。

 

何箇所か井戸があるみたいです。浅井戸。
吸上げ高さ8m。宙水があるみたいですね。たぶんね。

さて下ります。

 
  

狭く蛇行する暗渠。これは素敵。
空き地や開発予定地みたいな所が多かったです。

ちょっと気になったのが、
昭和初期から高度成長期前夜までの地図に、
煙突のようなものが見えます。



あれかな、銭湯かな?って思ったのですが、
どうもそれらしき感じでもなく、
その煙突の場所は製餡所になっているようでした。
え?製餡所って何?あんこ作ってるの?

細かった道が突然車が通れるような太い道になると、
すぐ、公園があります。栄町公園。公園内にも階段がありますが、
この辺から高低差が激しくなります。



公園内には「じゃぶじゃぶ池」なる子供用のプールがあります。
ブールといえば、そう、暗渠ですね?

後で一度まとめようと思うのですが、
暗渠を散策しているといつも出会ういくつかのものがあります。
銭湯やプールもそれ。それなりに理由もあるみたい。

「環境Q&A - 「プール排水について」」
プールの排水は下水ではなく、
公共水域(公共用水域)へ、そう!
河川や湖沼、かんがい用水路、
そして公共溝渠へ排水されるのです!
(って皆さん言ってましたw)
(排水料かかるけど下水にも排水できる?屋内プールは下水に排水?
うーん、この辺詳しくはわかりませんが。)
暗渠を探して、その周辺に学校やプールがあったら、
ニヤニヤしてもいいのかもしれません。

さて、公園を過ぎると、また地味に暗渠が始まります。



ここから神田川まで続くのですが、
個人的にはここからが本番なのかもって思いました。

クリックすると、画像は大きくなりますよ。
例のiPhone素敵アプリ、東京時層地図の地図を引用してみます。
上段左から、明治9~19年の地図、明治39~42年の地図。
下段左から、現代の地図、現代の標高図。

 
 

すべて同じ縮尺の同じ場所。同じ所に矢印を重ねてます。
(同じサイズの画像、photoshopでレイヤー重ねてます。)
明治初期の地図の矢印の先、池のようなものがあり、
そこから川が流れ出しています。
明治後期の地図と、ここには載せてない大正の地図では、
周りは針葉樹林なのですが、
そのちょっと北だけ「田」の地図記号になっています。
それまで浅い谷だったのに、急に深くなるのもこのあたり。
栄町公園内にも1mくらいの段差があるので、
公園内に湧水とかあったら面白いな。

ちょうど「田」のあたりは、今は駐車場や資材置き場になっているようです。
周囲は住宅街なのに。何らかの理由で建築物を建てれないのかしら?



周りの家は「田」のところより少し高くて、
「田」の方に向かって排水していたような形跡もあります。
気のせいかな?

後半、地図上ではほぼ直線の小道と化します。
ですが、実際に行ってみると、上下左右へ揺れ動くような道。

  

道の左右の高低さも激しく、谷間を歩いていることが実感できます。
案外味のある暗渠です。素敵。

まっすぐ行くと、神田川。

対岸に渡って、合流口を眺めてみると、
案外口径の大きい。逞しい感じの合流口です。
ちなみに右上のオレンジ色の物体は私の指です。

※ ※ ※ ※ ※


帰りはバスじゃなく、歩いて帰りました。そんなに遠くない。

とてもお腹すいたので、
先日テレビ番組で紹介されていた若手芸人に人気のあるラーメン屋、
尚ちゃんラーメンに寄ってみましたよ。
木耳肉定食+半ラーメンのセット、850円。
豚肉と卵とキクラゲの炒め物なんだろうけど、ピリ辛のたれ、
キクラゲとたまねぎのシャクシャク感の差異もあるし、ともかく美味い!
美味いんだけど、あまりにも大量w
しかも美味いから、大量に食べ過ぎてしまう。
一合超のご飯、一人前くらいある半ラーメン。美味いんだけど。

 

ちなみにそのテレビ番組で紹介していた、
店主の記憶に残っている、最近尚ちゃんを訪れたお笑い芸人は、
ウエンツ瑛士さんとのことでした。
どうなんだろ、その認識。

10 件のコメント:

リバーサイド さんのコメント...

おお、南台支流ですね。
http://pub.ne.jp/sktk4a/?entry_id=2625579
方南通りより南側は単なる排水路ではないかというご意見を読んだ覚えがありますが、時層地図でもそうなっていますね。
味噌maxさんの推測当たっているかも。

尚ちゃんラーメン、初めて知りました。今度行ってみます。

味噌max さんのコメント...

皆様南台支流と呼ばれているのですね。確かに南台支流っぽいです。
時層地図的には、やはり上流半分は人工的な水路な気がします。よかった。

尚ちゃんラーメン、美味しいのですが、普通盛りでも大量。お気をつけください。

nama さんのコメント...

わたしにとっては川島牧場支流でしたw
http://kaeru.moe-nifty.com/ankyo/2010/05/post-40ed.html

↑排水路にかんするはなし、コメント欄で出てます。そんなところまでわかっちゃうなんて、ホントすごいです。

で、尚ちゃんラーメン。これは前々からかなり行きたかったんだけど、やはり”かなり”量が多いと聞くので行ってませんでした。うーん、でも相当美味しそうですね。

味噌max さんのコメント...

そうそう牧場、西町天神ウォーキングの時に聞いていた牧場。
重なるのかなぁとか思っていましたが、
この近隣の暗渠者がそれぞれ別の思いでこの川をたどっているのが、
それぞれ貴重なことなのかな、と。
 
尚ちゃんラーメン、注文時に少量と伝えれば良いのかもしれませんが...なんにしても中野の風物詩、レポせずにいられませんでした。「w」つきではあるのですが、美味しいのは保障しますwww

HONDA さんのコメント...

私は単に「中野区南台~弥生町の暗渠」としてました。
http://tokyoriver.exblog.jp/12989937/
コメント欄を見ていただくとわかりますが、いろいろなかたがここを辿らていて、どうも密かに人気のある暗渠のようです。尚ちゃんラーメン、前を通ったことはあるけど、有名な店だったんですね。

味噌max さんのコメント...

いや、中野区の標高さを見たら、みなさまここに気がついて、ここを訪れたくなると思います。中野を代表者する暗渠なのかもしれません。
尚ちゃんラーメン、テレビに出るくらい、ウエンツが訪れたくなるくらいの店なのかもしれませんねw

★佐喜★ さんのコメント...

あれー!神田川初めて見ました。
神田川って言うと「銭湯」ですよね。
やっぱ近くにあったん?

味噌max さんのコメント...

歌の神田川の碑が大久保通り近くにあります。
でも最近は銭湯も減ったかもしれません。残念。

lotus62 さんのコメント...

それにしても今後のウェンツのことが心配でたまりません。

味噌max さんのコメント...

小池徹平が不憫で不憫で...(嘘泣