2010年10月11日月曜日

桃園川流域低湿地からギー川までだらだらと散歩。

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暗渠散策編・目次はこちら。
さすがにそろそろ暗渠以外の記事をと思ったけど、
書けるようなネタがないので、アレです。
とはいえ、今回はいつも以上に適当に歩いただけ。

なんかそういう散歩もあるのだなぁ、
くらいに思っていただければ幸い。


いつもはGoogle Earth東京地形地図や、
東京時層地図を参照して散策場所を大まかに決めるのですが、
たまにネタを変えようと、
中野区洪水ハザードマップを眺めていたのですが、
どうも気になるところが出てきました。

ものすごく大雑把ですが、赤い線が桃園川。
で、気になる場所が青い丸の場所。

もちろん洪水ハザードマップに注意されている場所が、
すべて暗渠や池などがあったというわけではないと思うのですが、
何だろう、何かあるのだろうかと、Googleストリートビューで眺めていると、
ちょっと気になるものがあったのです。

大きな地図で見る

うん、これ橋ですね。欄干。
なので、ここに川があったのでしょう。
さっそく現地に行って確認してみました。

桃園川から件の場所に向かうまで、このようなものを見つけ、
期待感が増します。増します。排水口なのかな。


で、件の欄干。



『かう志んばし』『大正十三年一月二十六日成』って書いてある。
凄いな、大正の橋の欄干。よくぞ残っていてくれた。

この欄干に向かって、後ろ側は小学校。
地形的にいくと、すぐ桃園川に合流します。
この欄干の先、このまま進むと、
例の洪水ハザードマップの青い円の地域になります。
では、上流に向かう感じですが、行こう。

とは思ったんですが。
「ここはもしや!」とか「これはそうに違いない!」とか、
そういう痕跡は見当たるのですが、
川に必要な連続感が無いというか、なんというか。

痕跡みたいなものは沢山あるのです。
もしかして、暗渠一個だけではなく、複数あった?

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大きな地図で見る
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ということで、今回のルートはだいたいこんなですが、
このルートを中心にS字を描くように右往左往し、
何度も同じところをぐるぐる回りました。

桃園川の支流があったり、湧水があったり、
用水があったり、どこかで桃園川に合流したり、
してるのだろうな、と。

ま、今回はほとんど散歩です。
Google Mapを見ながら、バーチャル散歩的にしても楽しいかも。

その方向にしばらく歩くと、3メートル?4メートル?
かなり高い崖があって、崖の上は公園(中央西公園?)。崖の下は民家。
  
崖の下を川が流れていたような痕跡があります。
その川の方向の先に、いかにも暗渠らしいものが。

工事をしています。無くなっちゃうのかしら。
それとも舗装するだけなのかも。
無くなったら、いやだな、とは思うものの、
そこに住んでる人には邪魔なのかもしれないですし、
それはそれなるようにしかならないのでしょう。

  

暗渠といえば、いくつか「これを見かける!」ってものがあって、
その一つが銭湯(だと勝手に思ってますw)
昭和浴場という昭和感漂うネーミング。そしてウリはマジックショーのようです。
オープンしていなかったせいもあってか、「中野の銘水」は飲めませんでした。
銭湯って行ったことないから、一度チャレンジしてみたいな。
案外安そうだし。人生は毎日洗ったほうがいいようだし。

  

この辺、結構急な高低差があります。
崖が急にこう、谷になっているところもあって、東京時層地図でも確認できます。
この辺に湧水とかあったら面白いなぁとか。
でも明治くらいまでの地図では確認できませんでした。



自然な川は低いところを流れると思うのですが、
用水路とかだと高いところに作るらしいです。例の取水排水もあるだろうし。
ここから見ると、手前から徐々に向こうを見ていくと、
自分のいる場所が高くて、大久保通りが低く、桃園川緑地が高くなってる。
なんだろ。うん。大久保通りが高くて、桃園川が低いと思い込んでました。


ということで、高円寺図書館にはこんなインフォメーションが。
なるほど桃園川流域低湿地埋め立て。
埋め立てに耕地整理に用水路とか云々で、複雑なのかも。

  
あんまり暗渠感のしない学校や寺院の間を抜けると、
また暗渠らしい痕跡が見受けられます。
高円寺の商店街も見受けられます。
散歩していて楽しいエリアですよね。
この辺で、天保新堀用水。たぶんそこから水を取っているとかなのでしょう。
今までは桃園川に併走していた支流か用水路。
ここから先は桃園川に流れこむ別の小川っぽい気もしないでもない。

  
マジかよ!みたいな超強引な暗渠の入り口。
奥にはコンクリートで蓋をしてある川。
排水なのか、水が流れ込んでたりも見えます。
これは面白い雰囲気。
で、馬橋稲荷神社の裏側を通ります。


水神社なども祀られていました。
比較的リッチな神社なのか、Webサイトも充実してます。
『梅里2丁目の梅田ビルと志村ビルとの間にあった泉から流れた小川が、
街道を横断して桃園川へ流れ』って記述が気になる…
街道が分水界じゃなかったのか…?

あ!先の記事で書いた『杉並区立梅里区民集会所』の辺りじゃなかろうか?
うーむ、確認しに行きたい…

  

にしても、面白い暗渠です。見所満載。
なんだろうギー。なんだろう?ギー HAIR?
(と皆さん思うようですw)

 
さて源流。
下に見える谷間は『弁天池から桃園川への暗渠。』で記述したあたり。
で、今回は画面中央あたり。
ひときわ低くなっている先あたりを探したのですが、それらしきものは無し。

だいぶ歩いたので、ちょっと休んだ公園。
阿佐谷東保育園の隣。阿佐谷東公園。
帰宅後調べてみると、どうもここが源流らしいです。
現在は地下に貯水槽が埋まっていとのこと。
なるほど、蚊が一杯いて、刺されまくりました。


※ ※ ※ ※

えーと、本当に、適当に歩いただけで、正しい情報とか、何もないですw
きちんとまとめられている素晴らしいblogがありますので、
そちらを参考にしていただいたほうがいいです。
素敵で適切な記事にリンクさせていただきます。

前半:nama様の暗渠散歩
桃園川支流を歩く その23奇跡の欄干「かう志んばし」

後半:リバーサイド様の善福寺川リバーサイドBlog
桃園川支流(馬橋稲荷支流)を歩く

複数あった?という私の想像や、
なんだギーってという感想より、
現実は何倍も凄かったです。

特に後半の川、通称「ギー川」だそうですw

声を大にして叫びたい!
ギー川!

 

 

4 件のコメント:

nama さんのコメント...

うおぉ~~、味噌maxさん、すごい勢いで更新されてますね!!そして痕跡ってこれらのことでしたか。排水管?みたいなモッコリしたやつは、気づきませんでした。どこにあるのかなー、探しに行きたいです。
そしてギー川へ向かうなんてちょっとマニアックな長旅でしたね。ギー川、って呼んでたのってかなり一部のひとだと思うんですけどwwwでも素敵な呼び方ですよね~w 今後「ギー川行こうぜ」みたいに使えたらとっても素敵です。

味噌max さんのコメント...

配水管みたいなモッコリは、かう志ん橋と桃園川の間くらいにありました。で、ギー川、もうそのネーミングセンスにやられてしまいました。もちろんギーHAIRの存在感あってこそですがw
あんまり待ち合わせていくところでもない気もしますけどね、ギー川w

lotus62 さんのコメント...

こんにちは!
モッコリ配水管、その先のゆくえが不思議でしたねw
それと、味噌maxさんのブログを、拙ブログにリンク張らせていただいてよろしいでしょうか?どうぞ今後とも、よろしくお願いいたします。

味噌max さんのコメント...

昨日はお世話になりました!いや、本と楽しかったです。配水管、なのでしょうか。謎過ぎますねw
当方は画像直リン以外はリンクフリーでございますw (暗渠散策編・目次では、こちらから勝手にリンクすらさせていただいておりますw)
ということで、リンク感謝です。今後ともよろしくお願いいたします。