2010年10月15日金曜日

高円寺と中野の見つからなかった池、二つ。

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
暗渠散策編・目次はこちら。
さすがにそろそろ暗渠以外の記事をと思ったけど、
書けるようなネタがないので、アレです。

浮いた話でもあればご報告いたしたいのですが。

写真はクリックすると、それぞれ大きくなる気もするので。

さて、今回は東京時層地図を見ていて、
ここに湧水があったんじゃないのって場所二箇所です。
武蔵野台地があって、湧水らしい池か泉が地図上で確認ができて、
谷があってみたいな場所、その辺をブラブラ歩いてみたのです。

実は、だいぶ前からうろちょろしてはいるのですが、
両方とも、なかなか痕跡らしきものも見つからず、
でもまあとりあえず記事にしちゃえっていう、残念な感じの記事です。


※ 高円寺の駅前 ※

まずは地図おば。
同じ場所、同一縮尺、同じ場所に矢印を書いてます。

上段、現代の地図、現代の標高図。
  

  
下段、左が関東大震災直前の大正5~10年、右が明治9~19年。
これ以降の地図では湧水も池も川も見当たりません。

昔の地図ですので、似た年代のものを継ぎ接ぎしているのだと思います。
多少見にくいですが、明治時代には明らかに湧水があり、
その後、中央本線が出来たからか、
線路の南側に池のようなものが出来ています。
基礎工事などで水脈が経たれたのか、泉から流れ出す川は消えました。
といった感じでしょうか。うん。

とはいえ、まずは高円寺を詣でておきましょう。


Wikipediaによると、私の生まれる前、弘治元年(1555年)からあるらしく、
古い地図を見てもほとんど位置が変わっておりません。
なるほどなるほど。


中央線の南側、大正の地図の池のあった辺り、
確かに窪んでおります。

 
付近を確認すると、池のあった辺りから、
もし水が流れ出すのであれば、この方向だなと思われる方向が、
不自然にレンガ敷きの道路になっており、
そのレンガ敷きは、近隣より低くなっているとこは確認できました。
が、それ以上、特に見当たらず。うーん......

明治の地図と、現在の標高図だと、
中央線の北側に湧水があったり、凹んだりしてるみたいです。

 
同じような角度から、中央線の北側、さらにその北側の小学校沿いから。
窪んではいるけど、なんか予想より西が窪んでる。
大正の地図の等高線みたいなの見ると、まあ西に寄ってはいるかな。


座・高円寺の裏手のほう、こういう感じの場所もありました。
うーん。でも、ここが池です!って場所もなく、
色々うろちょろして、標高の低そうなところを桃園川まで歩いたり、
焼鳥食べて、帰ってきました。

高円寺の辺、焼鳥屋が多いのね。養鶏場でもあったのかしら。
うーん。

という感じで記事を書いていて気がついたのですが、
この、小学校。上空からの航空写真。

左上のプールの他に、敷地内南西、何か池のようなものが見える気が......
明治の地図の湧水より北西に思えますが、標高図の凹んでる辺りです。
うむむむ......



※ 中野寺の南口 ※

さて、中野。
まずは地図over。
同じ場所、同一縮尺、同じ場所に矢印を書いてます。

上段、現代の地図、現代の標高図。
  

  
明治39~42年の地図、大正5~10年の地図。
これ以前にもこれ以後にも無い、
この二枚の地図だけ、この場所に池があります。

以前も書きましたが、
昭和四年に中野駅が周辺が4mほど掘られたとの記述が、
るるぶ中野区」に記述があります。
標高図を見ると、駅の辺りが谷のようになっていますが、これは人口の谷。
なので、そこを想像力で埋め、無かったことにすると、
ちょうど谷頭みたいになってるかしら?
それまで東に進んでいた桃園川が、突然北に進路をとり、
また突然東へ進路を戻す、ちょうどその辺り。
もしかしたら、明治以前にここに湧水のようなものがあり、
武蔵野台地に谷を作っていて、桃園川の進路を変えた?


人口的に作られた中野通りと違い、
一歩裏に入った通りでは、道は平坦ではありません。


ちょうど矢印の先の辺りは、現在では西部信用金庫本店になってます。
その辺りから、道は急に角度をつけ始めます。
この辺から大久保通りにかけての建物は、
一階が半地下のようになっていたり、
高低差を感じさせる建物が多いのですが、
残念ながらそれといった痕跡も無く。

この辺、もっと昔の地図を見たり、文献を調べたりしなきゃなぁ、
みたいな夢を見ました。
まさかの夢オチ。

6 件のコメント:

nama さんのコメント...

こんにちは。あそこの池跡、むずかしいですよね。暗渠的なものはあそこは2本あるのだそうです。わたしは1本しかみつけられていないのですが。でもその1本は結構面白いので気に入ってます。座・高円寺からの低い所をたどると、ありますよ~。

それと、某ML入られたんですね~!行動はやっ!、って吃驚しましたw ぜひ某アプリを持ってきてくださいー。きっとみなさん、大喜びではないかと思います。

nama さんのコメント...

あっ、しまった、これも書こうと思ってたのでした→リンクありがとうございます。こちらからも暗渠リンクに追加させていただいてもよろしいでしょうか?

味噌max さんのコメント...

なんと暗渠二本もありますか!しかも現在でも痕跡があるのですね!うお!探してみます!

某MLは先月の末、暗渠を散策しだしてからすぐ見つけておりました。体調不良で参加できるか様子を見ていたのですが、なんとか行けそうなので。というか、Blogにコメントくださった皆様が軒並み参加されているので驚きましたw
iPhoneに入っているので、随時携帯しております。例のアプリも入っておりますので。でも皆様のほうが詳しそうです。

味噌max さんのコメント...

あ、事後承諾になりますが、勝手にリンクさせていただいておりました。当方も最近のご時勢に習ってリンクフリーでございます。よろしくお願いいたします。

nama さんのコメント...

リンクのご承諾ありがとうございます。

わたしは桃園川メインでやっているくせに、某MLにいきつくまで半年はかかった気がします。。。

座・高円寺からくる流れは、わたしは”高円寺川”だと思ってたんですが、もっと西の流れを”高円寺川”とする人もあるので、週末に聞きこみをしようと思ってます。たぶん見つけたら「うお!!!!」ってなると思いますよw 

では~。

味噌max さんのコメント...

なるほど、二本の内どちらかが高円寺川なのかもしれませんね。週末、この辺りを通るのでしたら、私も聞いてみたいです。うお!かもしれませんw