2012年12月3日月曜日

電波ゆんゆん宇宙人の行田川(仮

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男と女の間には~深くて暗い川がある~♪
 ということで今回も暗渠記事です。

いきなりこれです。Google Earth東京地形地図の画像なんですが。いますよね、これ、確実に宇宙人ですよね。怖い。なんじゃこれって事です。気になります。いてもたってもいられません。

種明かしをすると、船橋市の行田ってところなんですけどね。ここには海軍の電波塔があって、数百メートルの何もない土地が必要だったようなのです。コンパスで円を書いたような土地の接収は戦前で田舎でってことだったのでしょうね。で、戦後は米軍に接収され、返還された時にはまんまるの土地が残ったと。で、まんまるのまま開発されたと。その詳しい経緯はデイリーポータルZの『船橋にある謎の円形道路を追って』をご参考くだされ。詳しいですぞ。

まーでもねー。確かに、見ましたよ、見ました。船橋無線塔記念碑。アーマードコアの頭部レーダーですよねこれ。

でもさ、そういうことじゃないさ。ニイタカヤマノボレの時代じゃないさ。そう、暗渠ですよね、暗渠。あるから行ったんです、暗渠 。暗渠の時代です。
こういうテイですよ。ますます宇宙人じみてます。電波ゆんゆん系宇宙人型暗渠。新しい時代を築きます。そしてこの暗渠がまた見どころ満載。とりあえず行田川(仮)とでもしておきましょうかね。短いながらも見どころ満載。近隣の人は是非押しかけてみてくださいね。

より大きな地図で 行田川(仮 を表示

GoogleMAP的にはこんなかんじでございます。DPZの古地図だと中心に近いところまで、南側に谷戸があったようですが、南側、団地の隙間に谷になっている場所があります。この辺をまずスタート地点と行きますかね。

まーこの辺は開発著しいので、川の跡は見れないのかなーと思いつつ南下。千葉らしい巨大な落花生置き場を眺めながら、ちょっと斜めに入る路地を進んでいきます。お、コンクリ蓋暗渠だなと思いつつ、西側にも谷があるはずだと右手を見ると、いかにも水路っぽいものが。

およよ。これはなんぞ?農地の隅っこの方に水路っぽいものがあって、それを辿って行くと...
なんか先のパイプみたいなのから湧いているような気もするし、気のせいかもしれないし。農家の人に話を聞けたらよかったんだけど、人影が見当たりませんでした。農地の排水用かしら。ちょっと判らず。でもこの農地を囲むように水路がありました。この西には水路らしい痕跡が幾つかありました。さて、コンクリ蓋の暗渠にそって南下。いかにも暗渠らしい車止めのある苔生した細い道を通り、西船橋市立西海人小学校を過ぎたあたりから変化があります。

このおざなりななんとか蓋をしました感。桃園川たかはら支流を思わせる場当たり感。興奮です。大満足です。この時点で結構お腹いっぱいですが、この先、電子国土基本図での謎の開渠部分を超えて、まだまだ行田川(仮)は続きます。

もうこの時点でかなり高得点な暗渠であることはご理解いただけたと思いますが、このあと千葉街道を過ぎた辺りでまた様相が変わります。妙正寺川上高田支流の上流部分を思わせるような、家々の間を縫うように進む道があります。おお!と思い、隣を歩いてみると、それに並行するように同様の細い路地。

おおおお!と思い、その隣を歩いてみると、コンクリ蓋が残ったままアスファルトで覆ったような道があります。コンクリ蓋が本流なんでしょうか。ともかくトリプル暗渠!総武本線を超えると、真っ直ぐな道に車止めという、いかにも下流感のあふれる暗渠になります。

これはこれ清々しい暗渠道。このあとどうなるんだろ。海かなとか事前準備も前知識もなく船橋を訪れた私は、驚くのです。 なんと、開渠。うはぁ。
きっちゃないけど、立派な開渠です。 うーん。高ポイントGetにも程があります。濃厚。短いながらも超濃厚です。素敵。

この辺、海沿いに運送業、製造業の倉庫、なんとか物流センターみたいなのが多いです。運送に使われた運河的水路が縦横無尽に張り巡らされていて、その一つに合流して海に流れ込んでいる形になってますよね。いや、今はもうどうだかわからないですけどね。歴史的な史跡というか軍事施設から、上流、下流、様々な暗渠蓋、開渠、いや、大満足。案外大きな街ですしね、また訪れてみたいです、船橋。