2012年11月21日水曜日

貫井川で温まりたい。

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夏は暑かったり、体調が思わしくなかったりで、
いや、うっすら色々散策したりはしてたのだけど、
久々の暗渠記事です。暗渠記事の目次はコチラ

 暗渠散策には冬がいいと思うんですよね。蚊も少ないし、雑草が無いから色々なものも発見できる。でも、寒いんですよね、冬ですから。なので貫井(ぬくい)川に行ってみました。←強引


より大きな地図で 貫井川で温まりたい を表示

 だいたいこんな感じになっておりますが、ルートが案外適当。なので、詳細は諸先輩方の貫井川の記事に勝手にリンクをはらさせていただくこととします。ご参照のこと。


東京の水 2009 fragments 貫井川の暗渠(川跡)を辿る
東京西北部の中小河川 貫井川
善福寺川 リバーサイド Blog 貫井川を歩く
暗渠徘徊の日々 貫井川の支流の支流をたどる
東京Peeling! 暗渠ハンター 練馬の谷一気攻め⑥貫井川の断片、そして暗渠ANGLEの野望

 さて。上井草から井草通りを北上し、新青梅街道を過ぎたあたり。

 凹んでますね。あのENEOSのあたり。この辺が低湿地帯担っていたのではないかと勝手に推測します。ここから東側へ貫井川が始まったとも思われるのですが、井草通りの西側にも水路があったとの話もあります。少し歩くと、ゴミ置き場の向こう、暗渠管が漂うスペースが出現。
ここ、昭和38年のGoo地図ではこのあたりからハシゴ式開渠になっていたのではないかと思わしき航空写真があります。ハシゴ式開渠のまま、貫井川は新青梅街道を渡ってる?
この昔の航空写真から、ここからの貫井川の下流はほとんどなぞることができます。素晴らしいですね。で、歩いていても練馬区らしい「水路敷」の記載があるので、そうそう迷うことも無いです。
青地に水路敷の文字だけが消えているパターン。水路敷の文字が残り青地が消えているパターン。なにやら色々ありますな、水路敷事情。
 そして、暗渠サインである学校や銭湯、クリーニング屋さんなんかを眺めながら下流へ向かって歩いて行く感じです。暗渠散策らしい。最初のGoogleMAPの方に記載した貫井川の流れのそばに随伴するようにまた水路があったのでしょう、きっと。そちらも趣深いです。まあ、それも歩くと結構な距離になるのですが。

 西武新宿線を超える辺りでは、酒屋さんの中を通っていきます。
ここだけコンクリ蓋ですね。ビールケースがうず高く盛られてます。地震が来たら倒れそう。

 途中、千川用水から水を引いてたんじゃないかしら、みたいな場所があります。それぞれ支流っぽくなってる。
左の時層地図では、水車の地図記号があったりします。段差を落ちる水力を利用したのかも。と言うことは、そこから水が貫井川に流れ込んだのではないかしら、とか妄想が広がります。

 その支流の一つ、流路跡であろうところを歩いて行くと、謎神社発見。名称もわからず、入り口が閉じられています。ホンダさん曰く「秋葉大権現」とのこと。うーん。さすが詳しい。さすが暗渠界の神です。
  ホンダさんを始め、Lotusさん、namaさんなど、暗渠仲間の方々も執筆されている暗渠本が本日11月21日に発売されます!暗渠初心者から上級者まで必携ですな。いや、これを書きたかったから今回の記事を書いたきもしますがw
お勧めでございます。


 暗渠ではたまに見かけるのですが、謎オブジェを見かけたら、そろそろゴールです。石神井川との合流地点も近いです。
おお、合流地点で貫井川を見れるわけですが、案外でかい。上を歩いている人(身長3m弱)との大きさの比較、いいですね。その向こうの道もくねっていて、自然の川っぽさを醸しだしてます。

 Google Earth東京地形地図では、こんな感じです。谷間ってる。↓クリックで大きくなりますよ・


 結構な運動量にはなりますが、なかなか風情があって良い暗渠でございます。特にオチは無し。